こんにちは。ロンドンを拠点にヨーロッパを巡って絵を描きながら、平日は英系企業で働くSatomiです。
今回は、よく私が聞かれることの多い質問、「海外でどうやって現地の仕事を探して就職できるの?」、「ワーホリのビザからどうやって就労ビザをもらえたんですか?」という内容で話をみなさんにシェアできればと思っています。
このウェブサイトをご覧になってくださっている方はもうご存知かもしれませんが、私は26歳のときにワーキングホリデーのビザを使って日本からイギリスに渡りました。現地で仕事を探し、英系のデジタルマーケティングの企業に内定をもらい、その後就労ビザのスポンサーになってもらって、現在イギリスには5年以上滞在しています。
イギリスに来た当初は、英語もままならなず、とくに就職に役立つような特別なスキルもないような状態でした。
イギリス現地の大学を出ていたり、低い英語能力を補えるような何かスキルを持っていれば海外での仕事探しももしかしたらもう少し簡単だったかもしれませんが、私にはそういうものが一切ありませんでした。
今回はわたしがイギリスでイチから就職活動をして得た経験をもとに、特別なスキルやハイレベルの英語力がなくても現地企業に就職するコツをみなさんいシェアしたいと思います。
わたしはイギリス以外の国に住んだことがないので、他の国がどうかはわかりませんが、他の海外の国で仕事を始めたいと思っている方にとっても、なにかしらのアイディアになるといいなと思います。
Youtubeでも今回の記事について丁寧に喋っているので、もし時間が許す方はぜひチェックしてみてください。内容が良いと思ったらぜひいいねとチャンネル登録をしていただけたらとても嬉しいです!
英語力、特別なスキルもない中、私はこの方法でイギリスのワーホリから就労ビザを獲得しました。【海外の仕事探し】
1. 日本人であることを活かす
イギリスでビザを国に申請するときに、そのスポンサーになる会社は「なぜこの人を、現地のビザサポートが必要のない人の代わりに雇わなければならないのか」ということを証明する必要があるんですね。でも、私は現地にいるライバルを上回るようなスキルを持っていなかったわけはありませんでした。
そうなったときに、イギリスに滞在できる時間が限られていていた中で、一番可能性高く私がこの国に必要だと認識してもらえる切り口は、日本語を活かすということだと思いました。
完全に日本語なしの英語環境で仕事をできるようにしたかったので、日本語での仕事を望んではいませんでしたが、その企業が日系ではなく、インターナショナルな企業であれば、経験を積めば英語のみの仕事環境に移動できる可能性は大いにあります。(実際に今私はもっとインターナショナルな仕事をさせてもらっています)だから、最初の入口だけは、日本語を活かすということが、自分が必要な人材と認識してもらうことのできる時間のかからない方法だと思います。
私が調べた方法としては、インターネットで「Japanese Speaking Jobs」という形で検索していきました。
2. 大手人材会社の日系担当者経由で応募しない
私が今の会社を見つけたのは、就職サイトのIndeedでした。他にもJACリクルートメントなど日本語担当者が居るような大手の人材会社も色々あり、そこが日本語案件の仕事を紹介していたりするんですが、そういったところはビザの有効期限で最初にフィルターを掛けてしまって、ビザのスポンサーになってくれるような企業を紹介してくれることはありませんでした。会社の人事担当者にリーチするまでに彼らにふるい落とされてしまうというのが現状です。
だから、IndeedやLinkedinなど、会社の規模に関係なく誰でも簡単に就職案件を載せられるようなサイト、あるいは気になる企業の公式サイトを見て、人材採用の担当者に直接連絡するのがいいと思います。
また、イギリスに住んでいらっしゃる日本人の方はご存知だと思いますが、MixBという英国に滞在する日本人向け情報サイトでも仕事の情報などがでているんですね。でもそこは予想の通り、日本企業の案件や日本語環境の仕事などが多く、私のように英系の企業やグローバルな会社で働きたいと思っている方には経験上あまりおすすめしません。Tier2をサポートするような仕事の案件もほぼないように感じました。
3. イギリス政府のリストにある、Tier2スポンサーになる資格を持っている会社をあたる
イギリスでは、全ての会社がTier2の就労ビザを出せるわけではありません。Tier2のビザを出すにはその企業が国に申請を出してそれをパスしなければならないんです。
だから闇雲に就職活動をしたところで、応募した企業がその資格を持っていない可能性がある。
ありがたいことに、政府がTier2のスポンサーになっている企業のリストをウェブサイトで発表しています。
Register of licensed sponsors: workers
ご覧になっていただいて分かる通り、とても多くの企業がリストに載っているので、効率のいい順序としては、
就職したいと思う企業をまずは絞り、その企業がそのリストに入っているかどうかを調べる
ということだと思います。その逆(リストにある企業を一つずつあたっていく)は時間がかかりすぎますし、企業の分野が不明確なので非効率です。
注意したい点は、私の会社もそうなんですが、登録されている名前と、知られている名前が違う可能性もあるので、もし載っていなかった場合は少しリサーチをする必要があるかもしれません。
ただ、ひとつ私のイギリス人の友達の話をすると、彼はイギリスで小さな会社を経営しており、その会社でイギリスの就労ビザを所有していなかった従業員を継続的に雇用するために、彼自身がその人のために申請を出したという話を聞いたりしました。なので、興味ある会社が現時点でビザスポンサーの権利を持っていなかったとしても、そういった感じで雇用主に理解があり、自分自身が多くの費用と時間をかけてまで雇いたいと思われるような人材であれば、可能性が0というわけではありません。
ただ、時間が限られた中でそれを実行できる可能性は比較的少ないのは事実。だとしたら可能性のより高い、すでにスポンサーの資格を持っている企業を狙っていったほうが効率がいいと私は思いました。
とはいうものの、もし万が一、私がスポンサーの権利を現時点では持っていない会社に強く興味を持ったとしたら、自分で申請の手続きを行い申請費用も自分で払うからスポンサーになってほしいと、とにかく熱意を見せて説得にかかるかもしれません。
4. 現地の人脈を広げる
これは日本でも、イギリスでも、どの国にいても変わらないことだと思いますが、やはり知り合いを経由して仕事を斡旋してもらったほうが、話がスピーディーに進みます。
だから、ワーキングホリデーのビザが残りわずかであったり、ワーキングホリデービザのような制度が使えない状況でイギリス国外から就職先を探している方にとっては、この選択肢が一番仕事を得られる可能性が高いのではないかと思います。
現地でなるべく沢山の人と出会えるような会に行ってみたりして、色んな人に仕事の相談をしてみるのがいいと思います。
とくに、会社の中で権限を持っているのは年上の方のほうが多いので、なるべく年上の方と会うのがいいかもしれません。
お会いする方は日本人の方でも最初はいいと思います。とにかく色んな人と交流してみましょう。私はイギリスに渡る前から、日本のイギリス関係の会などに出たりして、現地の知り合いの人を紹介していただいたりしていました。
ひとつ私の経験談をお話すると、
実はワーキングホリデーのビザが切れる2ヶ月前くらいまで、今の会社がビザのスポンサーになってくれるかどうか定かではない、ハラハラな状態にいました。
その時の私はビザスポンサー探しに必死だったので、とにかくどうすればビザが取れるかどうかをあらゆる手段を考えていました。
そうしたときに、日本で会社を経営し、イギリスの会社を買収したばかりの私の日本人の知り合いの方とたまたま連絡を取っていました。
すると、彼の日本の会社と買収したばかりの英系の会社の橋渡しとなってくれるような人を探しているという話を聞き、わたしはすぐに応募させてほしいと言いました。
しかし結果は私の英語のレベルが全く足りておらず不合格。
ただ私がここで何が言いたかったかというと、こういった知り合いの人が直接人事に話してくれるというケースも有り得るということです。
私よりも才能があり英語も堪能な方だったとしたら、そのときのチャンスをものにしてその仕事を得ていたと思います(その企業は、面接に受かればTier2をサポートするといっていました)
Tier2の申請にはお金と時間がかかるからこそ、会社にとって見ず知らずの人を雇うということはとてもリスクです。そのため、Tier2のビザ申請に至るまでにその会社で一生懸命働いて周りに認められる、あるいは上記のような流れで誰かの推薦で入る、あるいは自身が持っている経歴が事前に一緒に働かずとも明らかに優れている場合にはじめて、海外で仕事を見つけられる選択肢が開けるので、そのことを念頭に入れながら就職活動を行っていくといいと思います。
以上の4つが、時間が限られた中で、スキルなくイチから就職活動をする際に海外で就労ビザを取得する私なりのコツになると思います。
いかがでしたでしょうか?もしいまイギリスや海外で仕事を探しているという方であれば、今の就職活動が成功することを心より願っています。
他にも、もしなにか私にサイトを通して触れてもらいたいトピックスなどがあればYouTubeなどに気軽にコメントなどを残していってください。
海外生活を検討されている方はこちらの記事もおすすめなので見てみてください。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
SUPPORT ME
現在、世界で活躍する日本人アーティストを目指し、仕事後の時間をすべて絵画の制作活動に費やしています。フルタイムの仕事、サイト運営と同時進行で行っており、皆様からのサポートもいただきながら、今後、よりアート制作に専念できるようになりたいと思っています。少額でもとても嬉しいですし、とても力になります。応援の程、どうぞよろしくお願いいたします。 (サポートしていただいた方は、お礼のお返事をさせていただきたいので、ぜひメールアドレスとお名前残していってください。)
SATOMI
(下のアイコンをクリックするとドネーション画面に飛べます。)