こんにちは。ロンドンを拠点にヨーロッパを巡って絵を描きながら、平日は英系企業で働くSatomiです。
今回は、英語を確実に身につけるためにまずしなければならないこと
英語環境づくり
について、私の経験談をみなさんにシェアしたいと思います。
26歳のときにイギリスに渡った私ですが、その前までは英語はカタコトで、週1で語学学校に通っていた時期もありましたが、目標などもあまりなくて身も入らず、復習を怠り全く身につかないまま終わっていました。
このままでは英語が全く身につかないと思った私は英語環境づくりに着手していき、5年位で難しい内容でなければ、ネイティブと対等に喋れるレベルまでに至りました。
今回は、私が実際にどのような英語環境をつくっていったのか、具体的にお話していければと思います。
まずそもそも英語環境づくりが大切かというと、
英語学習だけでなくても、何をするにしても、自分が途中で挫折しない、あるいはやらない言い訳を作らせない環境をつくることが長続きをさせる上でとても大切なことだと思います。
英語以外でいうと、私の場合では、絵画を毎日没頭できる環境を部屋につくったことによって、「今日はやらなくていいや」って言い訳を自分に言わないようにさせました。
私は基本的に、何事も追い込まれないとすぐに飽きて他のことを始めてしまうタイプなので、どうしても「英語を絶対やらなければならない」っていう環境を作ることがとても重要でした。
とくに大人になってからの英語の習得は1年などでペラペラに喋れるようになるはずもなく、長期戦を覚悟する必要があります。
なので、今回の記事で私が実際に行ったものを順番にお話していきます。
これから海外生活をされる方には、参考になるところは多いと思いますが、日本に住んでいらっしゃる方も、日本にいながらでも日々の行動で適用できるところはないかと考えながら、アイディアを得るために読んでいただけたら嬉しいです。
今回の動画Ver.はこちら。(チャンネル登録ぜひよろしくお願いします)
1. イギリスに拠点を移す
日本からイギリスに移住した理由は英語の習得だけではないですが、それが大きな理由の一つでした。やはりまずは、英語を使わなければ生きていけないという環境に身をおいて自分が英語学習から逃げないようにしていきました。
2. 日本人と距離を置く
イギリスに移住してきたとしても、中には長期で暮らしているにも関わらず、英語がまだカタコトな日本人も少なからずいるのですが、流暢になる人とそうでない人の違いは、安心を求めて日本人のコミュニティに入ってしまったり、日本人の友達に頻繁に会っていたりしまっているかどうかだと思います。
私はイギリスに来てから、英語が喋れるようになるまでは日本人と距離を置くことを決めて、日本人以外の人と密に交流をしていきました。
海外生活なので、いろんな予期していないことや不安なこともたくさん起きるのですが、そういったときも必ずこちらで知り合いになったイギリス人に尋ねるようにしていました。
3. 日本人以外の人と一緒に住んで英語を話す機会を増やす
私がイギリスに来た当初にしていたのは、ホームステイでした。半年はいろんなホームステイ先を転々として、なるべく家で英語が喋れるような環境を作ろうとしていました。しかし、経験談から言うと、ホームステイは(正確に言うとホームステイを斡旋している代理店から紹介されるホームステイ)はお金目的でやっている家族が多く、会話をそこまで積極的にしてくれるような雰囲気でないことが多かったので私はおすすめしません。
ホームステイのあとに行ったのは、フラットシェアで、こちらは私の英語力を伸ばすのに、また英語を話さなければならない環境を作るのにとても効果的でした。
ロンドンは家賃が高いため、結構大人(30代)になってもフラットシェアするっていうのは普通だったりするんですね。
なので、気の合う人と一緒に住んで、英語で会話する機会をもっと増やすということは英語力向上にはとてもおすすめです。(イギリスであればSpare Roomというサイトでフラットシェアを探せます)
わたしははじめの頃、英語がしゃべれないから一緒にフラットシェアしてくれる人なんていないだろうなと、とても卑屈になっていたんですが、そんな考えを持たずにはじめからフラットシェアにしていればよかったなと思いました。(ある程度基礎が喋れれば気の合いそうな人とであればどうにか一緒に住めます)
また、フラットシェアをすると、特に、職場などでは使わない、例えば賃貸の契約から、水回りの故障まで、幅広いジャンルの単語を使う機会ができます。それらを覚えていな限りフラットメイトや大家さんと会話することはできないので、必然的に様々な種類の新しい単語を身に着けていくことができます。
もちろん、大人の方でシェアはちょっと…という方や、会社の転勤で来ているのでシェアはできないという方もいらっしゃると思いますが、その場合はより積極的に外に出て、会話をする機会を増やすことが必要だと思います。
私が英語勉強で使った教材やウェブサイトについてはこちらの記事をチェックしてください。
4. 専門学校・習い事に通って好きなことをネイティブと一緒に英語で勉強する
私はイギリスに来て、語学学校には行きませんでした。なぜかというと、先生しかネイティブの人がおらず、周りは自分と同等レベルの英語を喋る人しか集まっていないというところに英語学習の効率の悪さを感じたからです。
その代わりに私が行ったのは、イギリス人も来る、絵画の学校に通うということでした。
これが当たりで、同じ興味を持った人とであれば、英語が拙くても、意外と会話がしやすく、絵を通して今でも仲の良い親友をつくることができました。
学校でなくても、興味のあるミートアップなどに定期的に参加していき、コミュニティに入っていくのはとても良いと思います。
5. 教会に通う
昔から地域のコミュニティとしての機能も担っていた教会は、今日でもそれは変わらず、新しい訪問者を温かく歓迎してくれます。その人達との交流の中で、コミュニティに入っていき、英語を話す機会を増やしていくということを私ははじめの2年間くらい続けていました。
教会に行くことの素晴らしいことは、英語学習のみならず、キリスト教についても理解を深めることができるということ。
私達が神道や仏教などの教えが自分たちの考え方の根幹になっているように、こちらの人たちにとってはそれがキリスト教になります。(実際のところ、日本人のように、宗教は何と聞いても、無宗教と答える人がほとんどですが)
だから、彼らの発想の根源を理解するためにも、キリスト教を理解するということは、キリスト教圏で住むには必須だと思います。
教会に通うだけでなく、私が行ったのは「アルファ」という、キリスト教について議論するコースに参加したことです。(もちろんお金は取られません)
ロンドンの場合でいうと、ロンドンにある一部の教会がアルファのコースを実施しており、それはウェブサイトで調べることができます。私はそのなかで、自分の住んでいたところになるべく近く、そしてイギリス人がなるべく多い教会を選んで、週に一回の夜のコースに仕事後に通っていました。
コースでは、グループを作って、例えば、ジーザスはどういう存在なのか、キリスト教は一体何なのかとか、かなり深い話を、イギリス人たちとディスカッションしていきます。正直、当時の私の初中級レベルの英語では全く理解ができず、話に参加することができませんでした。最初は、とにかく笑顔で乗り切るのが精一杯で、毎回そのコースに赴いてみんなと話すことにとても緊張していたのを覚えています。
その時の自分は、アルファのコースを続けるということは、英語上達をする上で、またイギリス人の知り合いを作る上で、乗り切らなければならないことだと、どういうわけか自分に言い聞かせていました。ただ実情は、もうすでにコミュニティーができてしまっているところで、仲間に入っていくことを難しく感じ、自分がうまく輪に入れないことを自分の英語のレベルのせいだと感じて、ずっと自己嫌悪に陥っていました。(特にわたしが行っていた教会はイギリス人ばかりだったので、中に入っていくのがより難しかったと思います。)自分の英語上達が遅いこと、イギリスの生活が思うように行かないことなど自身の無能さ、不甲斐なさに教会で涙を流していた時もありました。それを見たイギリス人が大丈夫と声をかけてくれても、大丈夫の一言しか返せず、とにかく本当に悔しくやるせなく思っていました。
そこにいたキリスト教の人たちは優しい人達ばかりなのでもちろん一人でいる私に声をかけてくれるんですが、その時の自分が、深い人間関係の構築まで持っていくだけのスピーキング力、自信、勇気、そして人間力を伴っていなかったので、薄い関係で終わってしまうケースがほとんどでした。
しかし、とにかくそれでも英語を上達をさせたかったので、さらに自分を追い込むために、アルファ主催の2泊3日の合宿のようなのにも3回位参加したりもしていました。
ネイティブのすでに仲良しで集まっている人達と、英語がままならない自分が四六時中行動をともにすることはその時のわたしにとっては大きなストレスではありましたが、またそれもここは英語を流暢に喋れるようになるには必要なことだと、自分を奮い立たせていました。本来はとても楽しいイベントのはずなんですが、わたしはそれを終えて家に帰るといつもどっと疲れが溜まっていたのを思い出します。
私はこうやって追い込んで、恥ずかしい経験や悔しい経験をしない限り英語を上達することができないので、自分にとってはこれらは必要不可欠な経験だったと思います。
今までの話を聞くととっても行き難くハードルの高い場所に聞こえるかもしれないですが、教会、そしてアルファのコースはとても素晴らしい場所だったと明言しておきたいです。私は英語が全然できず、まだ海外生活を始めたばかりで自分の殻を破るのにも時間がかかっていたので、難しく感じることはありましたが、また機会があれば行きたいと思いますし、ある程度の英語力とチャーミングな人柄さえあれば、きっと楽しい有意義な経験になると思いますよ。
日本にいらっしゃる方であれば、日本にある教会でも外国の人が来られているところもあると思うので、そういったところに足を運んでみても良いかもしれないですね。(私が日本にいたときは、東京の青山の教会に知り合いの方に何度か連れて行っていただいていました。結構外国の方は多かったと思います)
6. 仕事を英語環境にする
イギリスに来た最初の8ヶ月間は、英語の勉強に専念していたので仕事という仕事はしていませんでしたが、その後英語を実践でもっと使っていくために、ホテル/レジデンスアパートのようなところでレセプショニストとして半年程度働きました。
とにかく英語が喋りたかったので、自分の英語のレベルでも働かせてもらえることに舞い上がっていましたが、案の定、その時の自分の拙い英語ではゲストとスムーズにコミュニケーションできるわけもなく、ホテルのレビューサイトには「レセプショニストがろくに英語が喋れない」など書かれたこともありました。同僚にも、自分の英語をからかわれ、裏で毎日バカにされる始末でした。
それでも、そこで出来た数少ない同僚であり友人になった彼女たちと喋ることでストレスを発散させていました。また、予期せぬ問題がひっきりなしに起きるようなちょっと破天荒な場所だったので、そこでは英語力だけでなく、突破力のようなものも同時に学べた気がします。
そしてレセプショニストの後に移ったのが、今でも働いている英系のデジタルマーケティングの会社でした。
ここではいまでもクライアントとの対応やレポートの書き方など、様々なビジネス英語を勉強させてもらっています。
入社した当時はイギリスに来てから1年は過ぎていたものの、まだまだレベルは低く、他のメンバーが言っていることがほとんど理解できなかったので、常にミーティングは録音したりしてそのあと家に戻ってわからなかったとこなどを勉強していました。
私のマネージャーになってくれた人や周りの人が、自分の英語を添削してくれたり、ミーティングの前にクライアントとどういうふうに喋るべきかチェックしてもらっていたので、とてもサポートしてもらえていたと思います。
日本にいらっしゃる方でも、仕事を英語環境にするということであれば、今の時代、色々選択肢がありそうですよね。
7. 調べ物、読み物などをまわりのものを全て英語にする
最後に、これであれば日本にいる方でもできるというものは、周りにあるものを全て英語にするということです。
ネットで何かを検索するときも、本を読むときも、ニュースを聞くときも、スマホのセッティングも、全て英語にしていきました。
とにかく日本語からは離れるということですね。
もし家族がいらっしゃる方であれば、家族との会話を何時から何時までは英語ね、などと決めて強制的に英語にしていくのも良いかもしれませんね。
以上です。
大分今回は、海外生活でできる英語環境づくりにかたよってしましたしたが、なにか参考になることはありましたか?
みなさんがいらっしゃる状況で実現可能なオリジナルな英語環境づくりを考案して、途中で挫折することなく日々の英語学習を長続きさせていきましょう。
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現在、世界で活躍する日本人アーティストを目指し、仕事後の時間をすべて絵画の制作活動に費やしています。フルタイムの仕事、サイト運営と同時進行で行っており、皆様からのサポートもいただきながら、今後、よりアート制作に専念できるようになりたいと思っています。少額でもとても嬉しいですし、とても力になります。応援の程、どうぞよろしくお願いいたします。 (サポートしていただいた方は、お礼のお返事をさせていただきたいので、ぜひメールアドレスとお名前残していってください。)
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