↑ 絵画:【Italian Trip Summary(イタリア旅行サマリー)】Charcoal on Canvas by Satomi (Me)
上以外の絵画もMy Artで是非チェックしてみてください
私のイタリアひとり旅のプランは出発2日前の晩に決まった。
行きの片道チケットだけを買い、最初の2日間の滞在先のみを予約した。いつもお決まりのスタイルだ。
この時の自分は、どこに行くのかも、何をするのかも、誰と会うのかも、なにも決めずに直感だけでイタリアを選んだ。
まさかこのノープランのイタリア旅行が最終的に3ヶ月までに及ぶとは最初は予想もしていなかった。
結論から言うと、これまでの長期旅行でも最高といっていいほど、充実した時間を過ごすことができた。
それは正直に言って言葉だけでは表しきれないほどの濃密な旅だった。
多分旅行中に私と同じような経験したことがある人は世の中そんな多くはないだろう。
たくさんの素敵な人々との出会いに恵まれ、自分のこれまでの人生観を大きく変えてくれたし、自分のアートにも多大な影響を与えてくれた。
今回の唯一無二のイタリア旅で、私が実際に感じたことや体験したことが、少しでも皆さんのインスピレーションになればと思い、今回ブログにまとめることに決めた。
これから話すようなユニークな体験ができたのは、わたしが大人の女として一人で自由に旅をしていたからというのがおそらく一番の要因で、この旅が例えば友達やパートナーと一緒だったりしたらここまで奇抜には至らなかったと思う。
(旅行中の私はちょうど31・32歳。オトナなひとり旅を最大限に楽しむのに、ある程度世の中を知った30代かつ未婚がパーフェクトであるということを全国の私のような女性に強くおすすめしたい!)
なので、ほかの旅行記をまとめたブログと比べて参考になるところとならないところがあるが、そんな場合も読み物として楽しんでもらいたいと思っている。
わたしのイタリア旅行記 – スケジュールの概要
まず、簡単に私のイタリアひとり旅の最終的に巡ったところをまとめると下記のような感じ。
イタリア長期旅行の大まかな経路 |
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ロンドン(8月21日出発)→ベネチア(2週間半)→ミラノ(+コモ湖 / 3週間)→ボローニャ(1週間)→パルマ(4日間)→シエナ(+モンタルチーノ、アレッツォ、ピエンツァ他 / 2週間)→フィレンツェ(+ピサ、ルッカ、カラーラ、サンジミニャーノ / 3週間)→ヴェネチア(+トレヴィソ / 2週間弱)→ロンドン(11月19日着) ※本記事のトップの私が描いた絵画はイタリア旅行のサマリーを描いたもの |
結果的に旅行は3ヶ月に渡ったが、それぞれの街でなるべく長く滞在し、その土地の人や文化との出会いを大切にしながらディープに交流していくのが私流ひとり旅のコツ。
数日間だけだと、なかなか友達を作ったり、現地のニッチな情報を仕入れるのは難しいから、2週間以上ができたらおすすめ。
そうすれば、友だちになった人とちょっと離れた郊外に日帰りで遊びに行ったりする余裕もできる。
(私の経験から言うと、旅先で初めて出会う人はだいたい1週間~1週間半くらいで心をオープンにしはじめてくれるのでそこで距離を縮め、2週目以降でさらに交流を深めていくイメージ。もっとフレンドリーな人であれば1日で打ち解けることもある)
ちなみに行く場所の決め方だが、わたしはガイドブックなどは買わないし、ネットも歴史や文化などの情報を調べる以外は基本的には使わない。
すべて現地で出会った人の情報を頼りに、プランをその場で決めている。
ガイドブックには載っていない、ローカルの人しか知らないその土地の一面を見るのが旅の醍醐味だと私は思っているからだ。
ちなみにイタリア旅行の細かな話や写真は、私のインスタグラムでたくさん更新しているので、ぜひ気になる方はチェックしてみてほしい。
イタリア旅行記の内容
今後数回のブログでは、私がどのようにしてイタリア大人ひとり旅を楽しんだかをいくつかのチャプターにわけて紹介していきたい。
これから書こうと思っていることは今の所こんなところだ。(変更の可能性あり)
- ベッドを購入し現地イタリア人宅に住み始めたベネチア
- 100年以上前のモネの世界をベネチアで再現
- リド島、欲深なイタリア彫刻家とのデッサン
- チャーミングなベネチアの職人たち
- ゲイカップルと住むミラノの3週間
- シエナの人気食品店オーナーとわたしと絵
- シエナのレストランスタッフが叶えてくれた念願トスカーナ巡り
- フィレンツェ、詐欺にあう
- ミケランジェロが訪れたイタリア白大理石の山、カラーラでの奇跡
- サンジミニャーノで教わった72歳エジプトアーティストの結婚観
- 日本人 靴職人とのフィレンツェ最後の夜
- 帰ってきたベネチアでのゲイアーティストとの出会い
- 既婚?未婚?ベネチア家具屋とのイタリア旅行最後の晩
- ここだけのイタリア男性事情
- ロンドンとイタリア、住むなら結局どっち?
正直、ここにはかけないような大人な話も一部あるので、別の場所でお伝えする可能性が高い。その場合は、ここで掲載情報をアップデートしていく。
またこれ以外にも、私のイタリアのおすすめスポット、アンティーク、家具、雑貨のお店の情報、職人と出会える場所についても別の記事にまとめて書いていく予定だ。ひとり旅でなくても、参考になる情報があるかと思う。
今回の長期イタリア旅行で立てた目的
今回のイタリア長期旅の目的は、
- イタリアを巡り、様々な芸術、アート、歴史的建築物を鑑賞しインスピレーションを得ること
- そのインスピレーションから自分の絵画制作を現地で行うこと
- イタリアの職人と出会い、伝統工芸が実際にどのように作られているかを自分の目で見ること
- イタリアが住む場所として自分に適しているかどうかを見ること
という大きく4つの理由があった。
ちなみに、ご存じの方もいらっしゃるかもしれないが、私は平日は英系企業で働いている。
しかしコロナが流行したことをきっかけにリモートワークとなったため、今回の長期旅行が実現可能となった。
私の仕事はとてもフレキシブルで、やることをやっていさえすればある程度働く時間も融通が効くし、休みが取りたいと思ったら前日までにマネージャーに伝えればOKであった。
この環境がなければ、自由に気ままに観光したり、絵を描いたりすることはできなかっただろう。
イタリアの女ひとり旅は安全?
最後に一つ、女性でこれからひとり旅をイタリアでしようと考えている方で、安全性を心配している人もいるかも知れないのでそこだけ軽く触れておくと、今回、北~中部のイタリアを旅した私の場合は全く問題なかった。
夜一人で歩くことも多かったけれど、危険だと感じたことは一度もなかった。これまで数々の場所でひとり旅をしてきたが、むしろ、イタリアは女子のひとり旅に最高の場所だったと言ってもいい。
強いて言うなら一回、ベネチアで声をかけてきた若い男性に、今すぐ紐で縛って家につれて帰りたいと冗談交じり(多分)でいわれたときだけ、この人ちょっと変だなと思ったくらい?でも、身なりが普通だったし、直感的に危険とは思わなかった。
現地で友達になったイタリア人にはナポリに行くのであれば治安があまり良くないから気をつけたほうが良いと言われたが、結局私は行かなかったので、それは他に行ったことがある女性の人の意見を参考にするのがいい。
それでは、私のイタリア旅行記のプロローグはここまで。絵を描きながら隙間時間に上記の話を書いていくので時間がかかるかもしれないが、度々新しい記事を見に、オトナのピカソに戻ってきてほしい。