イギリスのインテリアデザインスタジオ Helen Green Designのデザイン(Credit)
こんにちは。SATOMIです。
リビングルームやベッドルームなど、お部屋のインテリアに欠かせないクッションは、小さいエレメントでありながら、インテリアの表情を大きく変えてくれる重要なインテリアアイテム。
私もインテリアを模様替えするときに、まず最初に考えるのがクッションカバーの入れ替えです。クッションは家具を買い換えるよりも低コストで済みますし、クッションのデザインに飽きてきたら、前のクッションカバーに戻すことも簡単だから、気になる色やパターンのクッションカバーをたくさん持って、気分に合わせて変えてみるのがおすすめ。
海外のインテリアデコレーションを見てみるとわかりますが、ベッドやソファーにたくさんのクッションが飾られて、インテリアにアクセントをプラスしています。(寝る場所や座る場所がクッションで覆われてしまうくらい!)ふわふわのクッションにたくさん囲まれていると、実際とても快適で私もイギリスに移り住んでからは、たくさんのクッションを取り入れるようになりました。
ロンドンにあるインテリアショップに行ったとき、毎回必ずチェックしてしまうのはクッションカバーで、おしゃれな海外らしいデザイン性の高いクッションを見つけると、すごくうきうきしてしまいます。
オンラインショップでも、スタイリッシュなクッションがたくさん見つかるのでよく利用しています。私のイギリスや海外(ショップによっては日本にも配送している)オンラインショップについて↓の記事をまとめているので、よかったらそちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
クッションの選び方の話をする前に、クッションカバーのデザインと同じくらい大切なのは高品質のクッションインサートに投資するということ。ふんわりとした触り心地のいいフェザーのインサートを用意して、クッションにボリューム感を出すと、一気に華やかでコージーなインテリアを演出できます。
クッションとクッションカバーがセットになったものを買ったときに、もし中綿のボリュームが少なく貧相な印象を与えていたら、中綿だけ別で購入することが、クッションでインテリアを完成させるにはとても大事なポイントです。
インテリアのスタイリングはクッションに大きく左右されると言ってもいいくらい重要です。一緒にクッションの選び方と飾り方を学んで、お部屋の模様替えを行ってみましょう。
クッションの選び方のコツ
1. 既存のクッションとのバランスを考える
新しいものを購入する前に、まずは今持っているクッションの色やパターンをチェックして、これからも使いたいかどうか考えましょう。使い古している感が出ている場合や、黄ばんでしまっているときは気に入っていても思い切って処分して、新しいクッションカバーを取り入れて気分をリフレッシュするのが良いと思います。既存のクッションカバーを引き続き使う場合は、別のテイストのクッションを足すことによって、インテリアの印象をガラリと変えることもできます。
2. インテリアのテーマを改めて考え直してみる
そもそもインテリアの雰囲気を根本的に変えたいということであれば、まずは部屋をどんなテーマにしたいのか考えてみましょう。
テーマの決め方については下の記事でまとめているのでそちらをご覧になってみて下さい。
3. 華やかさをプラスしたいときはアクセントカラーのクッションを入れる
基本的に、インテリアはベースカラー(部屋の70%程度を占めるカラー)、メインカラー(部屋の25%を占めるカラー)、アクセントカラー(部屋の5%の面積に使うカラー)の構成にするのがベストで、クッションはそのアクセントカラー部分を担っています。自身の部屋のメインやベースカラーが何であるのかを見てみて、その補色カラーをクッションで取り入れるのが効果的。例えば下の写真のようにベースカラーがイエロー系なら、クッションで青を足すといった感じです。
↓はブルーグリーン系のカラーにレッドオレンジ系のカラーが組み合わせられています。
下のカラーホイールをチェックしてみましょう。反対側にあるのが補色で、補色の関係にあるカラーは基本的にとてもマッチします。
4. 落ち着いた印象を与えたいときはベースカラーと同系色のクッションを選ぶ
部屋全体を落ち着いてリラックスした雰囲気にしたいときは、メインあるいはベースカラーと似た色のクッションで、素材の違うものをいくつか取り入れるのがおすすめ。同じ色でもトーンの異なるカラーを使ったり、柄の違うクッションを入れるとリズムが出ます。
5. インテリアを個性的にしたいなら大胆な色やパターンのクッションを選ぶ
大胆なデザインのクッションで遊び心を足すと一気に部屋が個性的で華やいだ印象になります。もし派手なクッションに勇気がいるなら、一緒にニュートラルな色調のクッションも並べてバランスを保ちましょう。フォーカルポイントになるようなアクセントのクッションをまず一番最初に選んだら、そのデザインを引き立てるような、落ち着いたトーンのクッションを周りに加えていくのがコツです。同じ模様のクッションを複数個並べると統一感が生まれます。
6. テキスチャで遊ぶ
ベルベットやシルク、ファーなど、異なるテクスチャの組み合わせを入れることで、インテリアにリズムを加えます。違うテキスチャでも似たようなカラーを入れると、調和が取れたモダンなインテリアに仕上がります。インテリアの印象がニュートラルな色で構成されている場合は、サテンなどの光沢感があるクッションで、エッジの効いたデザインにするのも○
7. クッションの形とサイズを変えてインテリアをリズミカルに
長方形や楕円、正方形など、さまざまなサイズや形状のクッションを組み合わせるのも単調な印象を与えていたインテリアを改善することができます。
私のインスタグラムで、ロンドンや他のヨーロッパの街で出会った素敵なインテリアがあったときに随時シェアしていくのでよかったらチェックしてみて下さいね。リンクはこちら。
クッションの飾り方のコツ
1. 既存のクッションの置き方を変えてみる
今までと同じクッションでも置く場所や向きを変えるだけで、表情が一気に変わる場合も。ぜひいろいろな角度を試してインテリアをリフレッシュしてみましょう。
2. クッションにくぼみを入れる
クッションを置いたら空手チョップ?のような感じで真ん中にVの字にくぼみをいれると、ホテルのようなインテリアデコレーションに仕上がります。違ったテイストのクッションであっても、並んだクッションすべてにくぼみを入れていることで、全体の統一感も生まれます。
クッションの選び方・実践編
1. グレーのソファーに合うクッション
グレーのソファーは比較的どんな、クッションでも合うので思いっきり色やパターンで楽しむのも○
インテリアのテイストを考えて、それにあったクッションのデザインを選んでみましょう。
グレーのソファーにオレンジのクッションをあわせたポップなデザイン。
グレーのソファにテキスチャの違うグレーのクッションと、深い赤のクッションがきれいに映えているデザイン。
色味はソファーと似たような色のクッションをセレクトしていますが、パターンで遊び心を加えたデザイン。
こちらは柔らかなグレーのソファにぴったりな落ち着いたカラーパレットのクッション。
2. 黒のソファーに合うクッション
黒のソファは、明るい色のクッションを入れてコントラストを楽しむか、ダークな色でインテリアをシックな印象にするかでイメージが大分変わります。インテリアのテーマにあった、黒のソファーに合うクッションを選んでみましょう。
3. 白のソファーに合うクッション
他のカラー同様、白のソファーにはどんなクッションも合わせやすいですが、壁や他のインテリアアイテムの色と合ったクッションを差し色として加えてみるのがいいですね。
黒の壁やテーブルと、モノクロのクッションパターンがマッチしたモダンなデザイン。
オフホワイトのソファに、ベージュのニュートラルカラーでも刺繍が美しいクッションを入れるとインテリアがエレガントに仕上がります。
いかがでしたでしょうか?置いてみたいクッションのインスピレーションは得られましたか?クッションは出会いなので、時間をかけてインテリアにぴったりのクッションを見つけてみましょう。今回学んだことを生かして、早速おしゃれなクッションカバーを↓から選んでみましょう。
また、下記のインテリア事例集でクッションがどのように飾られているかどうか見てみるのも勉強になると思います。
また、今回参考にした私が大好きなイギリスのインテリアデザインスタジオのリストです。ウェブサイトにたくさんの事例が載っているので、是非チェックしてみて下さい。
- Todhunter Earle:http://www.todhunterearle.com/
- Helen Green Design:https://www.helengreendesign.com/
- Sims Hilditch:https://www.simshilditch.com/
Todhunter Earleはインテリア本を出していて、日本のアマゾンでも購入可能なので、アイディアを得てみましょう。部屋に飾る本としてもおすすめです。
Modern English: Todhunter Earle Interiors
それではまた別の記事で。